日本離床学会 - 早期離床・看護・リハビリテーション

【呼吸だけで終わらない!人工呼吸装着患者さんの離床のキーマンとは】

人工呼吸器装着患者さんに対する離床は、多職種で関わることで、2重3重の効果が得られる可能性が!

そのような人工呼吸器患者さんの離床を、多職種で行った効果に関する報告が届きました。

この研究では、看護師が集中的呼吸ケアの一環として、人工呼吸器装着患者さんに対して早期離床を実施したことによる、精神機能への影響を調査しています。その結果、QOLの向上やうつ状態・不安の減少に効果があったというのです。

人工呼吸器装着患者さんでは、呼吸機能への介入は必要ですが、合わせて、看護師による患者に寄り添ったケアは、精神機能の改善にも有用だと感じる研究です。

下記原典では、看護ケアの具体的な内容と、患者アウトカムの詳細をみることができ、とても参考になります。是非、ご覧ください。

Yue Jin, Jie Di, Xiaofei Wang. Early rehabilitation nursing in ICU promotes rehabilitation of patients with respiratory failure treated with invasive mechanical ventilation. Am J Transl Res. 2021; 13(5): 5232–5239.
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC8205794/

この情報が皆さんの診療に役立つことを願っております。