入院中は頑張って離床していたのに、自宅に退院すると活動性が減って、ADLが低下してしまった…
時々聞かれる悩みです。
そんな在宅での離床問題に、参考になる報告がカナダから届きました。
Vaikuntharajan らは、慢性呼吸不全(COPD)で在宅生活している患者さんに対する、電話を利用した離床の効果を検討しています。
その結果、電話による離床指導があるだけで、歩行距離と運動量が改善することがわかったのです。
在宅での離床は、自主的に行うことが難しいことが多いですが、電話でのリマインドが動機付けに有効だと感じる報告です。
下記原典では、電話介入の具体的な内容をみることができ、参考になります。是非、ご覧ください。
Praja Vaikuntharajan et al. Telephone-delivered physiotherapy interventions improve physical function for adults with a chronic condition: a systematic review and meta-analysis. Arch Phys Med Rehabil. 2021 Aug 17;S0003-9993(21)01346-0.
https://www.archives-pmr.org/article/S0003-9993(21)01346-0/fulltext
この情報が皆さんの診療に役立つことを願っております。
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