要介護状態の一歩手前の状態を表すフレイルティ(虚弱)は、
高齢化に伴い日本でも注目されています。
入院前にフレイルティがあると、
その予後にどのような影響を与えるのかについて、
驚くべき報告がオーストラリアから届きました。
Darvallらは、入院患者234,568名について、
入院前にフレイルティがある患者とない患者の院内死亡率を比較しました。
結果は、入院前にフレイルティがあると、院内死亡率が11%高くなり、
フレイルティが重度であるほど予後が悪いと報告しています。
入院して重症化しないためにも、高齢者に対するフレイルティ対策が
重要であることを感じる研究です。
下記原典では、フレイルティによるせん妄や入院期間への影響もみることができ、
とても参考なります。
是非、ご覧ください。
Jai N. Darvall et al. Routine Frailty Screening in Critical Illness A Population-Based Cohort Study in Australia and New Zealand. Chest. 2021 Jun 4;S0012-3692(21)01080-1.
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/34089741/