質問
めまいの原因には、大きく分けて中枢性と末梢性があることがわかりましたが、離床時にめまい訴える患者さんがいた場合に、どちらの原因か見分ける方法はあるのでしょうか?
回答
中枢性めまいと末梢性めまいの違いは、神経症状の有無です。小脳や脳幹に原因がある、中枢性のめまいの場合は、麻痺や構音障害、眼球運動障害など神経症状を伴います。一方で、前庭系や内耳に原因がある末梢性めまいの場合は、症状はめまいが中心で、あっても聴力低下のみです。
基本的に、中枢性めまいの方が緊急性が高いので、離床時に患者さんがめまいを訴えた場合は、中枢性かどうかを確認します。お勧めの方法としては、眼球運動をみることです。写真のように目の前に指を出し、「この指をゆっくり動かすので、目だけで追いかけてください」と指示し、上下左右の動きを確認しましょう。動かない方向があれば、眼球運動障害があり中枢性めまいが疑われるので、直ぐに主治医に報告しましょう。離床時のめまい対策として覚えておいてください。
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