質問
当院は脳卒中と整形外科がメインなのですが、先輩から呼吸のアセスメントができないと離床を進められないと言われました。脳卒中や整形の患者さんでも呼吸をみる必要がありますか?
回答
「呼吸がわからなければ離床ができない」と言われるほど、呼吸は重要なアセスメントです。本当のそうなの?と思われる人もいるかもしれませんが、嘘ではありません。
まず、呼吸によって酸素を身体に取り込み、各臓器の細胞に運ばなければ、身体を動かすことはできないので、呼吸状態をみて、酸素が取り込めているのか、離床する前に必ずチェックする必要があります。呼吸のアセスメントでは、酸素が各細胞に行き届いているのか、生理的な事象をフィジカルアセスメントで押さえることに加えて、酸素デバイスや各データを見て、離床のリスクを見極めることが重要です。
呼吸のアセスメントは、呼吸疾患の患者さんはもちろん、その他の疾患でも必須です。なぜならば、脳卒中・整形外科術後・心不全など、さまざまな患者さんにおいて、呼吸は離床をして活動するための基本であり、不十分な離床で呼吸器合併症を起こして、酸素が運べなければ、その疾患の回復が阻害され、多臓器不全につながるリスクがあるためです。
質問者の方も、是非、呼吸に関する知識を身につけて、僅かなリスクに気付けるスタッフになってくださいね。
【呼吸アセスメントをシリーズで学べます】
呼吸アセスメント完全攻略マスターコース全3回
※3回まとめて申込みで3000円クーポンプレゼント
https://www.rishou.org/seminar/theory/x07-2024#/
[単回受講もできます]
10月5日(土) 10:00~16:10 ※2週間見逃し受講期間有り
【苦手を克服!酸素療法・人工呼吸器の基礎と呼吸アセスメント】
講師:飯田 祥 先生
https://www.rishou.org/seminar/kokyukikei/r07-2024#/
11月9日(土) 10:00~16:10 ※2週間見逃し受講期間有り
【血液ガスデータの基礎と臨床応用が丸っとわかる講座】
講師:清水 翔三 先生 黒田 智也 先生
https://www.rishou.org/seminar/theory/r119-2024#/
12月7日(土) 10:00~16:10 ※2週間見逃し受講期間有り
【臨床評価のポイント上級編 肺炎時の呼吸ケアと早期離床戦略】
講師:原田 博雅 先生 曷川 元 先生
https://www.rishou.org/seminar/theory/r16-2024#/
[呼吸アセスメントと実践を書籍で学びたい方は]
実践!離床完全マニュアル2
見本ページはこちら▼▼▼
https://www.rishou.org/publication/kanma2#/