質問
急性期の重症な患者さんは、シーティングまで意識する余裕がなく、座位時間を確保することを目標に行っています。シーティングはいつから意識すればよいのでしょうか?
回答
ズバリ、アプローチの初回からシーティングは意識するべきだと考えます。なぜなら、シーティングは離床の一部であり、適切な姿勢で離床が進めば、基本動作の自立が見込めて、デコンディショニング予防につながるため、急性期から常に意識する必要があると考えます。
例えば、うっ血メインの心不全患者さんであれば、シーティングをしっかりして座位に進めることで心負荷の軽減が期待できます。脳卒中患者さんであれば、シーティングで坐骨に圧がかかるようにすることで、臀部からの感覚入力が強調され左右対称的な身体認識の一助となり、リハビリテーションの一環になると考えます。
急性期はリスク管理と併せて、シーティングを行い、目的を持って離床を進めていきましょう。
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