日本離床学会 - 早期離床・看護・リハビリテーション

Q&A Vol.586 【急性期は不要!?】シーティングに関するQ&A

質問

急性期の重症な患者さんは、シーティングまで意識する余裕がなく、座位時間を確保することを目標に行っています。シーティングはいつから意識すればよいのでしょうか?

回答

ズバリ、アプローチの初回からシーティングは意識するべきだと考えます。なぜなら、シーティングは離床の一部であり、適切な姿勢で離床が進めば、基本動作の自立が見込めて、デコンディショニング予防につながるため、急性期から常に意識する必要があると考えます。

例えば、うっ血メインの心不全患者さんであれば、シーティングをしっかりして座位に進めることで心負荷の軽減が期待できます。脳卒中患者さんであれば、シーティングで坐骨に圧がかかるようにすることで、臀部からの感覚入力が強調され左右対称的な身体認識の一助となり、リハビリテーションの一環になると考えます。

急性期はリスク管理と併せて、シーティングを行い、目的を持って離床を進めていきましょう。

[シーティングの実践について学びたい方は]
3月24日(日) 10:00~16:10 ※2週間見逃し受講期間有り
“オレ流”が患者さんを危険にさらす!?シーティング完全攻略講座〜「ただの離床」を「活動」につなげる臨床の工夫〜
【講師】丸山 英樹 先生
https://www.rishou.org/seminar/practice/j16-2024#/

[離床のQ&Aを書籍で学びたい方は]
離床を10倍進めるための活きたQ&A
https://www.rishou.org/publication/qa-series-1#/

皆様からの申込みを、心よりお待ちしております。