質問
心不全の患者さんで自覚症状の訴えが乏しい方がいます。自覚症状以外の情報で重症度を見分けるにはどうすればよいですか?
回答
使用薬剤が見分けるポイントになると思います。心不全の重症度は、NYHA分類が代表的ですが、質問のように認知障害や意識障害など、自覚症状を訴えることができないと、NYHA 分類で判断ができません。そのような時は、「どの薬が投与されているか」という視点で考えてみましょう。
例えば、利尿剤の内服薬のみなら、比較的重症度は軽度と考えて(NYHA:Ⅰ~Ⅲ)、特に離床制限は必要ありません。しかしカテコラミンや、hANP、あるいは利尿剤の点滴(または注射)が投与されていれば、それは重度の心不全と考え(NYHA:Ⅳ)、治療開始後3~5日間は、ベッドサイドでの離床に制限したほうがよいでしょう。
このようにコミュニケーションがとれなくても、どの薬が処方されているかを確認し、そこから患者さんの病態を把握し、離床の判断につなげることが可能です。まさに、医師のみではなく、コメディカルが薬剤を学ぶメリットはここにあるといえます。
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