質問
唾液分泌量を増やすアプローチとして、脱水予防以外に、なにか良い方法はないでしょうか?
回答
唾液減少に対する対策の基本は脱水の補正ですが、脱水防止以外に、注目すべきは口呼吸です。口呼吸になると口腔乾燥から唾液分泌が低下し、口腔内の菌が増加して誤嚥性肺炎のリスクになるため、唾液分泌を促すアプローチが必要です。
唾液分泌を促すアプローチとしては、口唇閉鎖を意識することや頬のふくらまし運動がいいと思います。その他、口蓋に舌を押し付けて前後に動かす運動も舌下腺が刺激されるのでお勧めです。
口腔ケアの時には保湿ジェルの使用、少量の洗口液を使用したブクブクうがいは、実施後に、明らかに口腔内が潤うので有用だと考えます。古典的ですが、梅干しやレモンなどすっぱいものを思い浮かべるのも唾液分泌になると思うのでよいと思います。(これを書いているだけで唾液が出てきました笑)
上記のアプローチの中でも、患者さんが取り組みやすいものを選択して、継続的な対策を行ってください。
[嚥下のアセスメントとアプローチを学びたい方は]
12月17日(日) 10:00~16:10 ※2週間見逃し受講期間有り
シリーズ摂食・嚥下2 嚥下造影(VF)がない環境でもなんとかする!直観力を養うための嚥下トータルアプローチ講座
【講師】中村 昌孝 先生
https://www.rishou.org/seminar/theory/r19-2023#/
皆様の申し込みを心よりお待ちしております。
Tweet