質問
リバーミード行動記憶検査を使って記憶障害の評価をしたいのですが、検査結果をどう解釈して、患者さんのアプローチに活かせばよいですか?
回答
記憶の検査というと、言葉を覚えてもらうような机上の検査が多いのですが、リバーミード行動記憶検査は、「行動記憶」とあるように、日常生活に類似した状況の記憶を検査できるのが特徴です。例えば、約束をして時間通りに決まったことができるか、人の顔と名前を覚えられるかなど、かなり実践的な検査内容です。カットオフ値は年齢により異なりますが、点数が高いほど記憶力が良いということになります。
リバーミード行動記憶検査の点数を臨床で活かす場合ですが、7~9点ほどの結果の場合、院内の環境に慣れれば部屋の位置などを認識出来るレベルと考えられます。11~14点ほどでは、記憶障害を本人が自覚できてきますが、メモリーノートなどの使用は不十分なことがあり、家族の支援が必要になります。16点以上になってくると、メモリーノートなどの見返しが出来るようになってくるため、1人で通院が可能になってきます。
リバーミード行動記憶検査の結果から、上記の点数を目安に、アプローチのレベルを変えるとよいと思うので、参考にしてみてください。初めての場所や慣れない環境だと緊張したり、普段できることも出来なくなってしまうこともあるので、点数だけで判断せずに、繰り返し練習をした変化もみるようにしましょう。
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