質問
肺炎の患者さんで離床を進めてはいけない時はどのようなときですか?
回答
投与している酸素濃度が高い時と炎症が強い時は、離床を積極的に進めるべきではないと考えます。人工呼吸器や非侵襲的陽圧換気をしている患者さんであれば、吸入酸素濃度(FIO2)が0.7以上から下げられない場合は、自発呼吸をある程度おさえてでも、肺を守るべき時期なので、積極的な離床は控えます。また、炎症は発熱が38℃より下がらない場合や、CRPが5 mg/dL以上の場合は、強い炎症を示唆します。
このような状態では、筋肉を作るたんぱく質が炎症に消費されてしまうため、身の回りのADL程度の離床に留め、負荷をかけないことが重要です。肺炎だから離床ができないわけではありませんが、呼吸と炎症の状態をしっかりと見極めて、離床レベルを慎重に検討するようにしましょう。
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