日本離床学会 - 早期離床・看護・リハビリテーション

Q&A Vol.505 【3つのポイントで効果が変わる】脳卒中のADL練習に関するQ&A

質問

脳卒中患者さんを離床したついでにできるADLケアとして、お勧めの介入はありますか?

回答

離床したついでにできるADLケア・練習として「清拭」をお勧めします。脳卒中患者さんを、離床したついでにできるADLケア・練習はいくつかありますが、清拭は特別な機器が必要なく、手軽にできます。清拭は、ただ行うのではなく、いくつかポイントがあります。

ポイントは、「ホットタオルを用いること」「強めにしっかり触ること」「目で見ながら行うこと」の3つがあります。脳卒中で運動麻痺や感覚障害があると、運動野の支配領域は縮小することがわかっています。3つのポイントでしっかりと行うことで、見て・触って手の感覚と運動にアプローチができ、機能の改善を促す一助にすることができます。

少しポイントを意識するだけで、離床・ADL練習・麻痺側の運動促通と一石三鳥の効果が期待できるので、是非、参考にしてみてください。

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