日本離床学会 - 早期離床・看護・リハビリテーション

Q&A Vol.472 【報告すべき波形とは?】心電図に関するQ&A

質問

離床前後に出現した不整脈で、医師に報告すべきものには何がありますか?

回答

「頻脈」「徐脈」「幅の広いQRS波」は報告すべきと考えます。

心電図で「頻脈」が新規に出現した場合は報告が必要です。特に離床前から心拍数が120回/分を超えるものは、血圧評価や動悸などの訴えを聴取し、医師に報告しましょう。

「徐脈」にも注意が必要です。心拍数が60回/分を下回る場合は、洞不全や房室ブロックを疑い医師への報告が必要です。

急に「幅の広いQRS波形」が出現した場合は、心室性期外収縮や心室頻拍を疑うため要注意です。血圧低下、めまい、意識消失などの症状が出現する事もありますので、評価後に医師に報告しましょう。

何か変というだけではなく、明確に報告や相談する目安を自分の中で持っておくことで、安心して離床を進めることができます。上記を参考に、目安を決めておきましょう。

[不整脈の病態と報告のコツを学びたい方は]
6月4日(日) 10:00~16:10 ※2週間見逃し受講期間有り
「こんなの報告するなよ!」と言われないための心電図のリスクと離床判断メキメキ上達セミナー~不整脈を徹底解剖してアクション名人になる秘策~
【講師】栗田 康生 先生
https://www.rishou.org/seminar/theory/r165-2023#/

皆様の申し込みを心よりお待ちしております。