日本離床学会 - 早期離床・看護・リハビリテーション

Q&A Vol.425 【ASTとALTの違いを説明できますか?】肝機能のデータに関するQ&A

質問

AST・ALTは肝機能の指標ということですが、ASTとALTの違いは何ですか?

回答

ASTとALTは半減期が異なるので、肝炎の急性期かどうかを予測できます。ASTとALTは、どちらも肝臓がダメージを受けたときに血中に出てくる酵素です。血中の半減期はASTが約10-20時間なのに対して、ALTは約40-50時間です。

半減期の捉え方は重要で、たとえば、急性肝炎で考えたときに、ASTが優位であれば、まだ急性期であると判断し安静臥床が重要となります。

しかし、ALT優位であれば、急性期を過ぎていると判断することができます。その際には、プロトロンビン活性などの肝臓の予備能を確認し、重症化の危険度を考慮して、離床のタイミングを検討しましょう。

[血液データのアウ値と離床との関連について学びたい方は]
2月12日(日) 10:00~16:10 ※2週間見逃し受講期間有り
しまった!ワタシこれ見落としてた!!
2度同じ失敗を繰り返さないための血液データ判読講座
【講師】飯田 祥 先生・黒田 智也 先生
https://www.rishou.org/seminar/shikkankakuron/r29-2023#/
横浜現地開催  https://www.rishou.org/seminar/shikkankakuron/r29-2023-yokohama#/

皆様の申し込みを心よりお待ちしております。