質問
呼吸疾患の検査として、X線検査と比較したCT検査のメリットにはどのようなものがありますか?
回答
ズバリ、肺気腫の重症度評価ができる点でCTは有用です。肺気腫はX線検査で発見しづらく、CT検査にて特定しやすい疾患の代表例です。肺気腫は肺胞が壊れて、肺胞同士に穴が開いてつながる気腫化が進む病態です。X線でも肺野の透過性が亢進して、気腫化を疑うことはできますが、上、中、下肺野それぞれで重症度が異なる場合はX線検査で判断することは困難です。
これはCTでは気腫化が各肺野で詳細に見分けることができ、重症度を判定することができます。CT検査で各部位の重症度を見極め、患者さんが呼吸しやすい体位に調整し、体にかかる負担を軽減させましょう。
加えて呼吸法や排痰指導を行い、呼吸機能改善図ることも可能です。離床の効果を高めるためにも、 CT検査のメリットを把握した上で、画像から患者さんの重症度を評価することが重要です。
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