質問
心房粗動では、離床を進める場合と見合わせる場合があるとお話しがありましたが、その見極めのポイントはありますか?
回答
見極めのポイントは、「血圧」と「頻脈の有無」です。解説していきます。
心房粗動は、心房の周囲で、規則的な興奮が250〜300回/分の頻度で発生し、同じ場所をグルグルと回ってしまう頻脈性不整脈です。心房粗動の患者さんは、無症状のことも多いので、血行動態が不安定になっていないか、離床時にしっかりアセスメントすることが必要です。まず、血圧が下がっている場合は当然離床を見合わせます。血圧が保たれている場合も、自覚症状や著しい頻脈がある場合は離床を見合わせます。
頻脈の目安は、安静時から120回/分以上の場合では、離床を見合わせることが多く、末梢冷感や頸静脈怒張などから、低灌流やうっ血の程度を予測し、安静時や前回と比較しながら離床再開を検討します。症状がないからドンドン離床!は危険なので、注意してアセスメントしてください。
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