日本離床学会 - 早期離床・看護・リハビリテーション

Q&A Vol.337 【どうやって見ればいい?】骨粗鬆症の画像に関するQ&A

質問

骨粗鬆症をレントゲン画像でみるコツはなにかありますか?

回答

骨粗鬆症をレントゲン画像でみるコツとして、「脊椎変形」と「骨梁」を確認することが挙げられます。

「脊椎変形」では、陳旧性の圧迫骨折があると、骨粗鬆症を疑う所見となります。具体的には椎体が潰れているところはないか、注意深くみていきます。「骨梁」は、脊椎の椎体に見られる縦の線の集まりのことです。この骨梁が粗となる・不明瞭になる場合に、骨粗鬆症を疑います。かなり骨粗鬆症が進行すると、椎体のコントラストが低下し、黒っぽく見えるのも特徴です。

また骨粗鬆症の検査として、一般的に推奨されているのはDEXA法です。DEXA法は脊椎や大腿骨、前腕などの骨密度をX線を用いて測定し、骨と軟部組織の吸収率の差により骨密度を調べるので、レントゲンより精度の高い検査です。レントゲン画像だけで判断できない場合は、このような検査を併せてみてください。