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重症呼吸不全である、急性呼吸窮迫症候群(ARDS)の新しい定義が、2023年に米国胸部学会(ATS)の国際学会より発表されました。
今までARDSの定義は、P/F比など血液ガスデータや、胸部X線・CT画像、挿管患者さんに関する情報が中心でした。
今回のアップデートでは、SpO2や超音波エコー、酸素療法やHFNCの患者さんでも評価できる、より身近なアセスメント項目でもARDSを診断できるようになりました。
ARDSは人工呼吸器のついている重症な患者さんだから関係ない、と決めつけずに、一般病棟にいる患者さんにも関連する内容なので、是非、最新情報をチェックしてみてください。
このARDSの新定義の画像を使用して問題ありませんので、有益な情報をSNS等で拡散してください。
このARDS新定義の臨床活用について、公式テキスト「早期離床・リハビリテーションの理論と実践」で解説されています。
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MA Matthay et al. A New Global Definition of Acute Respiratory Distress Syndrome. Am J Respir Crit Care Med. 2023 Jul 24.